1. はじめに

 ウエアラブル関連の展示会「ウェアラブルEXPO」(1月18~20日、東京ビックサイト)で筆者が注目した展示内容について紹介する。今回は、ウエアラブル用に必要な伸縮性配線材料として、セメダインのフレキシブル/ストレッチャブル材料とその応用例を紹介する。

2. 低温硬化型フレキシブル弾性接着剤

(1)接着剤としての特徴

 同社の低温硬化型フレキシブル導電性接着剤「SX-ECAシリーズ」は、従来にない低温の硬化条件で優れた「導電性」と「接着性」を発現する。さらに「フレキシブル性」を合わせ持つため、振動やヒートショックなどに対して優れた耐久性を持つ接着剤である。材料の形状や性質がめまぐるしく変化していく電子部品界の接合作業において、要を担う接着剤である。その特徴を列記する。

・低温硬化性:
 室温での硬化が可能(硬化エネルギー低減、基材への影響小)で、加温により硬化促進が可能。

・優れた柔軟性:
 幅広い温度域での非常に低い弾性率による、フレキシブル基材への高い追従性。

・優れた接着耐久性:
 多くの熱膨張係数が異なる基材間で、良好な接着性と、優れたヒートサイクル性を持つことによる高い接着耐久性。

・優れた導電耐久性:
 極めて少ないハロゲン含有量のため、様々な環境下でも優れた絶縁抵抗と導体抵抗を維持。(実測値10ppm以下)

(2)製造方法の変化と対応

 最終製品の進化や環境保護のために使用部材や実装方法が変化し、小型化、薄型化、軽量化、低コスト化および製造方法の変化への対応が求められる。例えば、以下への対応などである。

・有機EL(OLED)やPETフィルムへの実装など、熱に弱い部品・部材の増加
・部品数削減や低コスト化を目的とした、フレキシブルプリント基板採用の増加
・環境保護のための鉛(Pb)フリーはんだ化による、実装時の温度の上昇

 そこで、これらニーズの多様化に対応するため、同社は生産方式に合わせた弾性接着剤を商品化している(図1)。セル生産方式対応の「SX-ECA48シリーズ」とライン生産対応の「XX-ECA46LL」がある。

図1 ニーズの多様化への対応
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