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新潟県湯沢町に「再エネ100%」データセンター、雪氷冷熱とバイオマス発電で

2019/01/29 10:25
工藤宗介=技術ライター
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湯沢ITコンテナフィールド
(出所:アオスフィールド)
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システム構成図
(出所:アオスフィールド)
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 アオスフィールド(新潟市)は1月25日、新潟県湯沢町で稼働中のコンテナデータセンター(DC)「湯沢ITコンテナフィールド」に、バイオマス発電設備を導入すると発表した。従来の空調に加えて電源も再生可能エネルギー100%での稼働を目指す。

 同DCは、冷房部分に再エネ100%を活用した省エネ型データセンターとして、2018年7月に稼働開始した。豪雪地帯である湯沢町の雪と河川水(用水)、清涼な空気を組み合わせて活用し、年間を通じて冷熱を発生させることで、空調に必要な購入電力の電気代を90%以上削減した。

 今回さらなる消費電力・CO2削減を目指してバイオマス発電を導入し、サーバーを含む全設備の電力需要を賄う。農作物の残さから抽出した天然油を精製し、ディーゼル発電機の燃料に使用する。環境問題で課題のあるパーム油はまったく使わないという。発電容量は第1期で約2000kVAの予定。また、余剰電力は新電力などに売電する。FITの利用は検討中としている。

 データセンターの利用用途は、仮想通貨マイニング事業などを想定する。当初は2017年4月に稼働する予定だったが、仮想通貨の下落に伴い計画を見直した。「再エネ100%」により電力費用を大幅に削減することで、現在の仮想通貨相場(1ビットコイン=約39万円)でも十分なマイニング利益を確保できるとしている。電力使用効率(PUE)は1.1未満。

 コンテナデータセンターは、海上輸送ドライコンテナを改造して電源・空調を内蔵したもの。1コンテナに19インチサーバーラック5~7台、。サーバーラック1台あたり30~40台のサーバー収容が可能。一体型のため簡単に移動・設置でき災害時の移転も可能。最短2カ月の短納期で設置できる。

 今回の湯沢町は、同社にとって埼玉県さいたま市、福島県白河市、新潟県津南町に続く4拠点目のコンテナデータセンターとなる。今後は、排熱活用の水耕栽培や養殖設備、データセンター内の蓄電池や非常用発電機を活用した防災資機材・物資など、地域に貢献する機能も備える予定(関連記事:空調に再エネを活用、新潟県湯沢町のコンテナ型データセンター)。

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