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京大と富士通、医療分野でのAI活用の共同研究

カルテ情報やコホートデータを分析、新たな治療・診断方法の発見や創薬に

2018/01/26 11:40
増田 克善=日経デジタルヘルス

 京都大学と富士通、富士通研究所は、医療分野で人工知能(AI)を活用するための共同研究を始める。附属病院の電子カルテに蓄積された患者データなどの各種医療情報と、富士通グループが持つAI技術を使い、新たな診療支援や創薬の実現など次世代の高度医療化に向けた研究開発を加速する。

医療情報AI学講座の概要図
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 京都大学大学院医学研究科に「医療情報AIシステム学講座」を設置し、2020年3月まで約2年間にわたり研究活動を行う。研究で利用するデータは、京都大学医学部附属病院の電子カルテおよび診療支援データベースシステムのデータ、京都大学の倫理審査で承諾を得て、同講座の運営委員会で承認されたコホート研究用データ、診療ガイドラインや医薬品添付文書などの公開されている文献データなど。

 まず、自然言語解析技術でデータ表記や形式を統一するクレンジングを行い、解析のための環境整備を行う。クレンジングした統合的に整備された大規模データから、機械学習などのAI技術により、疾患ごとの共通的な特徴を抽出してモデル化する。それにより、医療画像の中からある病気の特性を判別するなどの新たな診療支援や、次世代創薬の発見などにつなげる。同時に医療分野に特化したAI技術の高度化も研究する。

 発見した知識や知見、医療分野向けのAI技術は基盤に統合していき、医療分野で広く利用できる将来的な知識データベースの実現につなげるという。

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