外出が難しい人を望む場所へ、「願いのくるま」が全国展開

2019/01/25 15:00
河合 基伸=日経 xTECH/日経デジタルヘルス

 病気などで自由な行動が制限されている人を、望む場所に連れていくボランティア活動を関東で手掛ける「願いのくるま」は、2020年に全国主要都市に活動を広げる。活動回数も現在の月1回程度から、月5回程度に増やす。活動拡大に伴い、支援企業も募集していく。

日本で大人を対象とした無償ボランティアは初という
クリックすると拡大した画像が開きます

 願いのくるまは、ターミナルケアを受けている人や後期高齢者など、行きたい場所があっても1人では実現が難しい人を支援する活動を展開している。同様の活動は欧州を中心に広がっているが、日本で大人を対象とした無償ボランティアを手掛けるのは願いのくるまが初めてという。

 2018年1月の願いのくるま設立以降、8回の活動を実施した。民間救急サービス企業の医療用車両や医療スタッフなどを活用して、利用者の望む場所に連れていく。これまでの例では、終末期の80代の女性が子供の演奏会に参加したり、60代の終末期の男性が親戚の結婚式に出席したりした。このほかに、ライブ観覧やイルカとの触れ合い、バスケットボール試合観戦などの実績がある。

活動体制
クリックすると拡大した画像が開きます

 現在は損害車のリユースビジネスなどを手掛けるタウ(さいたま市)が、社会貢献の一環として活動資金や運営スタッフを提供している。活動拡大に向けて、今後はタウが車両を用意したり看護師を採用したりする計画。他の企業などにも支援を呼び掛けていく考えで、医師からも協力の申し出があったという。

ピックアップPR

もっと見る

記事ランキング