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太陽光とNAS電池、ガスコージェネを最適制御、名古屋市のスマートタウン

350kWの太陽光とバイオマスで再エネ比率約34%

2019/01/25 14:00
工藤宗介=技術ライター
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 三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)は、東邦ガスグループが開発を進めているスマートタウン「みなとアクルス」(名古屋市)内で建設中の分譲マンション「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス」のモデルルームを、1月19日オープンした。

 2018年9月に開業したショッピングモール「ららぽーと名古屋みなとアクルス」に隣接した、総戸数265戸の大規模マンション。東海3県(愛知・岐阜・三重)で初となる国土交通省の「サステナブル建築物先導事業(省CO2先導型)」(集合住宅部門)による採択事業になる。

「みなとアクルス」外観イメージ
(出所:三井不動産レジデンシャル)
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 東邦ガスが運営するエネルギーセンターから一括受電する電源供給システムを導入する。各戸には、固体酸化物型燃料電池(SOFC)を採用したコージェネレーション(熱電併給)システム「エネファーム」を設置した。24時間の連続運転が可能で電力を安定供給するとともに、余剰分はエネルギーセンターが買い取ってエリア内で融通する。

 みなとアクルスでは、太陽光発電(出力350kW)のほか、都市ガスで発電するガスコージェネ(定格出力2000kW)とその排温水で発電するバイナリー発電機(20kW)、NAS電池(600kW)を備え、さらに外部の木質バイオマス発電(1000kW)から電気を調達する。総容量は3970kW、うち再生可能エネルギーは1350kWで約34%を占める。

「みなとアクルス」のエネルギーシステムの概要
(出所:東邦ガス)
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 パークホームズのHEMS(住宅エネルギー管理システム)と、みなとアクルスの電気・熱・情報ネットワーク「CEMS(地域エネルギー管理システム)」を連携させることで、需要に応じて安定的な電力供給が可能になり、デマンドレスポンス(需要応答)や省エネ支援などの機能を実現した。エリア全体の電力の想定需要は5000~8000kWで、ピーク時(冷房時)は約半分を自前の発電設備で賄える計算になるという。

 太陽光パネルはネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)製、ガスコージェネは三菱重工製、バイナリー発電機はIHI製、NAS電池は日本ガイシ製、エネファームはアイシン精機製、CEMSは日立製作所製を採用した(BEMSは施設により異なる)。

 鉄筋コンクリート造の地上10階建て。間取りは3LDK~4LDKで専有面積は70.43m2~95.71m2。販売予定価格は2890万円~4790万円、最多販売価格帯は3300万円台。竣工時期は2020年8月の予定。

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