うんち記録アプリ「ウンログ」を手掛けるウンログは、高知大学医学部附属病院 小児外科 特任教授の大畠雅之氏と連携し、便色判定アプリを使った赤ちゃんの胆道閉鎖症のスクリーニングシステム構築に挑むと発表した。

「Babyうんち」利用イメージ(提供:ウンログ)
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 今回使用する便色判定アプリは、ウンログが聖路加国際大学と共同開発し、2016年に発表した「Babyうんち」の機能を利用したもの。Babyうんちは、生後2週間~1カ月の赤ちゃんの便を撮影すると、便色を判定してくれるアプリである。

 胆道閉鎖症は、肝臓と腸を結ぶ胆管が塞がり、肝臓から腸へ胆汁を出すことができない病気。新生児の1万人に1人が発症するとされ、国内では年間約100人が発症する指定難病だ。

 現在、早期発見に向けた策として、母親が赤ちゃんの便の異変にいち早く気付けるように、便の色を7色の見本で示した便カラーカードが母子健康手帳と共に配布されている。しかし、希少疾患のため認知度が低い上、便カラーカードを使った目視での発見は素人には困難であるという課題があった。

胆道閉鎖症児の便と正常児の便(提供:ウンログ)
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 そこでウンログでは、目視では難しかった便色の判断を、アプリを使って画像解析することで、容易かつ正確に行えるようにすることを目指している。

 スクリーニングシステム構築に向けて、まずはいずれも高知県にある高知大学病院と幡多けんみん病院(高知県宿毛市)、あき総合病院(高知県安芸市)で2019年1月8日~3月31日までパイロット試験を行う。新生児の便色データを収集し、画像認識精度の向上や有用性の検証を行う。その後、同年4月1日~2022年3月31日にスクリーニングシステムを構築するための実証実験を実施するという。

 パイロット試験と実証実験では、高知県内で行われる赤ちゃんの1カ月検診において、看護師が便色判定アプリを使って便を撮影する。要観察と判定された場合は継続的に便色を観察し、要注意と判定された場合は採血検査や尿検査を実施する。