欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは、2017年に実施した衝突安全試験・評価結果について発表した。

 2017年に欧州市場で販売された全車種のうち、約94%は過去6年以内にEuroNCAPの衝突安全試験を受けた車種と見られる。そのうちの76%は安全性が最も高い五つ星を獲得しており、残りの17%が四つ星、7%が三つ星以下であるという。

新型車の安全性が著しく向上

 EuroNCAPは2017年に69モデルを新たに評価した。そのうち51車種は新型車で、13車種が一部改良車だった。中には安全支援システムがオプションで設定されているモデルがあるため、標準装備車とオプション装備車の両方を試験し、二つの評価(ダブル評価)を持つモデルもあった。昨年は新型車5車種と一部改良車1車種がそのダブル評価となっている。

 ダブル評価を含む新型車56モデル分のうち、75%が五つ星を獲得した(図1)。一方、一部改良モデルでは五つ星を取れたのが15%しかなく、半数以上が三つ星以下だった。新型車の安全性が著しく向上していることがわかる。

図1 2017年の新型車は4台中3台が五つ星評価
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 EuroNCAPは2015年に後席乗員の安全性向上に向け、新しく全幅障壁前面衝突試験を導入した。2017年に試験した新型車51車種のうち、94%は後席にもロードリミッター付きプリテンショナーシートベルトを標準装備していたため、高い評価を得た。また多くのモデルの前席は、むち打ち損傷試験によく対応していた。新型車51車種は平均で80%以上のスコアを獲得した。反対に、最も悪い評価を受けたのはイタリアFiat社「Punto」で、むち打ち損傷試験を導入した2008年より前に設計されたモデルだ。

 また低速緊急自動ブレーキ(AEB City)は、新型車の90%に当たる46車種で利用可能で、そのうち37車種(新型車の73%)は標準装備していた。低価格を売りとする小型車セグメントではAEBを標準装備している車種が少ないが、年々増えている。

図2 後席アドバンストシートベルトと低速自動ブレーキの搭載率、むち打ち損傷試験の結果など
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