情報通信研究機構(NICT)サイバーセキュリティ研究所のセキュリティ基礎研究室は、量子コンピューターでも解読が難しいとされる格子暗号をベースにした新たな暗号方式「LOTUS(ロータス)」を開発した(ニュースリリース)。量子コンピューターでも解読が難しい耐量子性と、ブラウザーやデータベースなどに組み込み可能な汎用性を併せ持つという。

公開鍵暗号の変遷。LOTUSは次の公開鍵暗号の業界標準を狙う。
(出所:NICT)
[画像のクリックで拡大表示]

 現在、広く使われているRSA暗号や楕円曲線暗号は、ある程度の性能を持つ量子コンピューターであれば解読されてしまうことが数学的に証明されている。このため、現在使われているコンピューターと量子コンピューターのどちらを用いた場合でも解読に時間がかかる「耐量子計算機暗号」への移行を目指した研究が続けられており、さまざまな暗号方式が次の業界標準を狙っている状況だ(関連記事1)。

 なお、耐量子計算機暗号については、米国国立標準技術研究所(NIST)が標準化プロジェクトを進めており、世界中から暗号方式を公募していた。LOTUSも書類選考を通過しており、今後3年以上をかけて詳細な解析を行い、安全性や実行速度、拡張性などの観点で評価・選定される。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!