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富士フイルムが再エネ導入目標、「2030年度・50%」

2050年度にCO2排出量ゼロ、コージェネ燃料を水素に

2019/01/15 07:30
工藤宗介=技術ライター
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富士フイルムグループのエネルギー構成比推移
(出所:富士フイルムホールディングス)
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富士フイルムグループが米国の工場に導入した太陽光発電
(出所:富士フイルムホールディングス)
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 富士フイルムホールディングスは1月10日、再生可能エネルギーの導入目標を設定し、2030年度に購入電力の50%を再エネ由来に転換すると発表した。

 さらに2050年度には、すべての購入電力を再エネ由来に転換し、さらに自家発電システムの燃料をカーボンフリー水素に転換するなど、自社で使用する全てのエネルギーでCO2排出量ゼロを目指す。

 富士フイルムグループは、国内の生産拠点である富士フイルム九州(熊本県菊陽町)で太陽光発電、オランダの生産拠点FUJIFILM Manufacturing Europeで風力発電の電力を利用するなど、再エネ由来電力の導入を進めている。現在は使用エネルギーの約半分を購入電力、残り半分を自家発電システムで賄っている。

 同社が生産するディスプレイ材料などの高機能フィルムは、成膜や乾燥などの生産工程の一部で加温の必要があることから、高温蒸気と電気を同時発生させるコージェネレーション(熱電併給)システムを活用することで高いエネルギー効率を維持している。

 今後、コージェネを継続使用してさらに高いエネルギー効率を追求しながら、他品目の生産や事業活動で使用するために購入している電力を再エネ由来へ転換を進めていく。さらに、コージェネの主燃料を天然ガスから水素に転換し、実用化に向けて技術開発が進むCO2回収・貯留(CCS)の活用など、新たな技術を取り入れていく。

 同社の2030年度を目標としたCSR計画「Sustainable Value Plan 2030 (SVP2030)」では、「事業プロセスにおける環境・社会への配慮」と「事業を通じた社会課題の解決」の両面から「環境」「健康」「生活」「働き方」の4つの重点分野を設定。「環境」分野では「自社製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を2013年度比30%削減」などの数値目標を設定している。

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