アシックスが企業向け健康増進プログラムを開発

心身の健康状態や健康リスクを見える化

2019/01/07 14:30
近藤 寿成=スプール

 アシックスは、企業の健康経営推進を支援する企業向け健康増進プログラム「ASICS HEALTH CARE CHECK」を開発した。定期健康診断と同じく年1~2回実施するスタイルで、2019年1月から協力企業を募り実証実験を開始する。

企業向け健康増進プログラム「ASICS HEALTH CARE CHECK」の概要イメージ
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 ASICS HEALTH CARE CHECKは、アシックススポーツ工学研究所が持つ人に対する測定・分析技術や運動プログラムに対する豊富な知見を活用したサービスである。心身の健康状態や将来の健康寿命、健康リスクを見える化することで、従業員の健康維持や体質改善に対するモチベーションを高めるとともに、測定結果を基にした個別の健康増進プランを提供する。

 プログラムの特徴として、「歩行能力」を中心に「体組成」「体力」「ストレス」「認知機能」の5つの要素を計測し、10段階で現在の健康度を評価する。さらに各項目の結果を基に、「歩行年齢」「体力年齢」「脳活年齢」やそれらを統合した総合健康指数である「健全年齢」を、アシックスの特許出願技術を利用した独自アルゴリズムで算出する。

評価結果シートのイメージ。(1)が「総合結果」、(2)が「計測結果」、(3)が「経年変化予測」、(4)が「転倒・疼痛リスク」、(5)が「アシックスからのコメント」
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 将来の健康寿命は、「歩行年齢」「体力年齢」「脳活年齢」を基に将来の非健康状態になるまでの期間や転倒・疼痛(とうつう)リスクを独自アルゴリズムで予測する。健康増進プランの提示については、測定した健康指数を基に、無理なく継続可能な個別の健康増進プラン(筋力トレーニング、ストレッチ、ウォーキングドリルなど)を提供する。

 アシックスによると、歩行と体力、認知の3つを組み合わせた心身の総合健康指数はこれまでなく、現在の健康状態と非健康状態データとの比較から将来の予測を行う点が先進的なポイントという。

 昨年実施したロート製薬での実証実験では、約87%が従来行っていた体力テストと比べて「良かった」「大変良かった」と回答した。また、約56%が「行動変容を起こせそう」と評価したという。

 今後は、実証実験を通じてシステムや運用面の改善を重ねるとともに、企業のみならず自治体や一般の人を対象としたサービスの実施などを模索する。事業所別診断や企業別診断など、さまざまな活用方法も検討していく。

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