3層構造でパネルを保護

 「ソーラー道路」は、3層構造となっている。表面で太陽光パネルを保護する透明コンクリート層、太陽光パネル、土壌に含まれる化学物質などから太陽光パネルを保護する最下層の3層である。

 太陽光パネルの総面積は5875m2、ピーク出力は817.2kWで、年間に約100万kWhの発電量を見込む。パワーコンディショナー(PCS)は中国Growatt社製を採用した。

 実証区間では、高速道路の照明、情報表示ボード、融雪施設などの電力を太陽光で賄えるという。将来的には、電気自動車の充電、インターネットへのアクセス、道路交通情報などビッグデータの統合や解析といった広範囲な技術までをカバーしたいとしている。

 Qilu社は、山東省の高速道路網を例として、実用化した場合の試算を示している。同省では現在、5700km以上の高速道路が開通しており、走行レーンや非常用駐停車エリアを含めた総面積は約6700万m2に達する。

 この面積に太陽光パネルを敷き詰めた場合、年間に156億kWhの発電量と152億元(約2650億円)の売電収益、1550tの温室効果ガス排出抑制効果とその経済価値46億元(約802億円)が見込めるとしている。

 太陽光パネルを道路に埋め込んで発電するという試みは、オランダの「ソラロード(Solaroad)」(関連記事1)や、フランスの「ワットウェイ(Wattway)」(関連記事2)など欧米の何カ所かで進められている。

 今回Qilu社らが発表したソーラー道路の実証プロジェクトも規模は同程度だが、今後の事業化や実用化を強く意識している点が特徴と言え、今後の展開が注目される。