京セラ製パネルを設置した水上メガソーラー
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 京セラは10月30日、決算説明会を開催し、2016年3月期上期の概要と通期の業績予想を公表した。上期の売上高は、機器事業部門の減収を部品事業部門の増収で補い、全体で1.2%の増収となった。通期売上高は、前回予想の1兆6000億円を1兆5300億円に下方修正したものの、前期比0.2%の増収を見込んでいる。

 ソーラーエネルギー関連では、「太陽光パネルの販売は、上期に産業用が停滞したこともあり、住宅用に力を入れた。下期は産業用も盛り返すと見ており、通期では当初、想定していた出力1.2GWを超える見込み」(山口悟郎社長)。前期の太陽光パネル販売量も約1.2GWだったので、ほぼ前期と同水準を維持するとの予想だ。

 上期に産業用の太陽光パネルが停滞した理由について、山口社長は、「買取価格の低下や制度変更などの影響で、計画段階の案件に、様子見のため一時的に中断したものがあった」と述べた。だが、「その後、計画を再開する案件も多く、下期には産業用も復調する」(山口社長)と見込んでいる。

 太陽光パネルの市場価格については、「前期に比べ10%程度、下落しているが、これは想定の範囲。今後も、年率で同程度、下落していく可能性が高い」(山口社長)との見方を示した。ただ、同社としては、市場価格に連動して値下げしなくても売れるような商品戦略を目指していると強調した。

 また、今後の住宅市場向けの戦略として、太陽電池と蓄電池、HEMS(住宅エネルギー管理システム)のセット販売を強化する。加えて、ポータブル型やV2H(電動車両から住宅への充放電)システムなど、関連商材を増やす方針で、「蓄電池の販売を2倍に引き上げ、通期で1万台を達成できる見込み」(山口社長)という。