2016年9月12~17日、米国シカゴで工作機械見本市「IMTS 2016(International Manufacturing Technology Show)」が開催された。日本の大手工作機械メーカーをはじめとした世界各国のメーカーが工作機械を展示する中、会場の一角に設けられたAdditive Manufacturingゾーンには3Dプリンターメーカー各社が出展した。

 近年、工作機械メーカーが切削加工機に3Dプリンティング機能を追加した装置の開発を進めている。金属粉末をレーザーの照射位置に吹き付けて「肉盛溶接」の要領で材料を付加していく機能だ。高価な材料や難削材などでの加工時間短縮やコスト削減などを実現しつつ、切削加工で精度を確保する。製造装置における3Dプリンティング技術の活用として注目を集めている。

 一方、3Dプリンターメーカーも製造装置としての機能向上を図っており、IMTSでの展示にはその傾向が強く出ていた*1。その1社が、米国とイスラエルに本社を置くStratasys社である。同社は、新しいコンセプトの3Dプリンティング技術を適用し、実際の造形が可能な装置「Demonstrator」を2種類展示した(図1)*2

*1 米3D Systems社は、光造形法の3Dプリンターと多関節ロボットなどを活用して造形から後硬化といったプロセスを流れ作業化し、多品種少量生産を実現する装置を展示した。
*2 今回展示したDemonstratorは実際に造形可能なスペックを持っているが、そのまま従来のような3Dプリンターとして製品化するわけではなく、ユーザーの要求に応じて個別に仕様を決めていくことになる。
図1 Stratasys社がIMTSに出展した2つの3Dプリンティング技術のDemonstrator
(a)大きな立体モデルを短時間で造形できる装置「Infinite-Build 3D Demonstrator」と、(b)多関節ロボットを使って造形材料を任意の方向から付加する装置「Robotic Composite 3D Demonstrator」を出展した。いずれも材料押出法(FDM法)を応用している。
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 いずれも、溶融樹脂を可動ノズルから吐出する材料押出法(FDM法)を採用したもので、大きな立体モデルを短時間で造形できる装置「Infinite-Build 3D Demonstrator」と、多関節ロボットを使って造形材料を任意の方向から付加する装置「Robotic Composite 3D Demonstrator」である。

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