ホンダは、ワゴンタイプの軽自動車である2代目新型「N-BOX」を開発、2017年9月1日に発売した(図1)。高張力鋼板の使用比率を高めてボディーを軽量化。併せて、骨格の構造を見直し、衝突安全性を高めた。

図1 新型「N-BOX」
高張力鋼板の使用比率を増やし、軽量化と衝突安全性の向上を両立させた。
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 図2が、新しいクルマのボディー骨格。引っ張り強さが440MPa以上の高張力鋼板の使用比率を64.8%(従来比4.5ポイント増)まで増やした。中でも、780MPa級以上の使用比率を従来の15.4%から46.7%にまで増加させ、980MPa級以上の超高張力鋼板の使用比率を27.6%まで積極的に増やしている(図3)。半面、590MPa級の使用比率を従来の35.2%から7.0%に減らした。これにより、同社は新しいクルマのボディー骨格を従来に比べて約15%軽量化した。

図2 ボディー骨格とセンターピラー
440MPa以上の高張力鋼板の使用比率を64.8%と、従来と比べて4.5ポイント増やした。赤色の部分がセンターピラー外板。1.2GPa級のスーパーハイテン材を採用した。これらにより、ボディー骨格は約15%軽くなった。
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図3 高張力鋼板の使用比率
780MPa級以上の使用比率を46.7%と、従来の15.4%から大きく増やした。 (出所:ホンダ)
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 新しいクルマのボディー骨格の部材で目を引くのが、センターピラーの外板(アウターパネル)に1.2GPa級の超高張力鋼板を採用したことだ。冷間プレス材で、いわゆるスーパーハイテン材である。これまで、センターピラーの内部の補強材に1.2GPa級の超高張力鋼板を使う例はあったが、外板に同鋼板を使うのは「世界で初めて」(同社)という。

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