「日経ものづくり」2018年3月号のニュースの深層「トヨタが目指す「ものづくり集団」、手作業で技能を高め自働化に生かす」を先行公開した記事です。

 トヨタ自動車は2018年2月6日、2017年度第3四半期(2017年9〜12月)の決算および通期での見通しを発表した*1。同日に開催された決算説明会では、競争力強化に向けた取り組みとして3つの分野を紹介*2。特に、その1つである「ものづくり/技能伝承」について同社副社長の河合満氏がプレゼンテーションを行った(図1)。

*1 第3四半期の営業利益は前年同期比53.6%増の6736億円だったが、為替変動などの影響を除くと同50億円の増益にとどまった。通期の売上高は29兆円、営業利益は2兆2000億円を見込む。売上高は過去最高を更新する見通しだが、営業利益は為替変動などの影響を除くと前期比で550億円の減益に相当する。
*2 3分野の残り2つは、電動化や自動運転、MaaS(Mobility as a Service)といった「未来のモビリティ社会の実現に向けた取り組みの加速」と、仕入先と一体となって商品力強化と原価低減を推進する「TNGA(Toyota New Global Archtecture)」。
図1 トヨタ自動車副社長の河合満氏
2017年度第3四半期の決算説明会で、トヨタ自動車の競争力強化に向けた取り組みの1つとして「トヨタの競争力を支えるものづくり」について説明した。
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 電動化や自動運転など自動車そのものが大きく変わりつつあり、IoT(Internet of Thigs)の活用やロボットによる自動化などで生産現場にも変革の波はきている。このような状況の中でトヨタが目指す現場の姿と取り組みには、裏を返せば同社が抱く危機感も見えてくる。

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