コマツの社長時代にV字復活を成し遂げ同社を業界の雄へと押し上げた坂根氏。2017年10月に経営と品質を議論する場「品質経営懇話会」を発足させた。日本製造業の信頼が揺らぐ今、品質に対する意識を経営トップが率先して高めるべきと説く。

写真:栗原克己

 日本の品質管理(TQM)を主導してきた日本科学技術連盟の会長として品質経営懇話会を作ろうと思い始めたのは、実は昨今の製造業の品質問題が取り沙汰される1年以上も前です。

 私は、コマツの中で設計部門からスタートして、工場の品質管理、商品企画、米国と日本のサービス部門などいろんな部署で仕事をしながら品質管理を身に付けてきました。そういう私の目から見ると、品質問題をはじめ企業体質の問題は結局、トップの意識に起因していると思えるのです。

 懇話会は経営者にそれをあらためて訴えるための仕組みです。日本は、かつてものづくりの品質で戦ってきた。品質が空気みたいになっている面がある。これまでは放っておいてもボトムアップで全部やってくれました。しかし今、ものづくりは変わりはじめました。現場だって、かつては人による作業が多かったけれども、今は機械がつながって仕事するような時代です。トップの意識を変えていく必要がある。

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