2016年8月下旬に内閣府が発表した「産学官連携功労者表彰」で、東北大学らの共同グループが「内閣総理大臣賞」を受賞した。エレクトロニクス関係の総理大臣賞受賞は久々の快挙だ。受賞の代表者である東北大学の遠藤哲郎氏に、産学官連携の在るべき姿やビジョンを聞いた。

遠藤 哲郎(えんどう・てつお)
昭和37年10月30日生まれ。昭和62年4月、東芝に入社。平成7年4月、東北大学電気通信研究所 講師に着任。平成19年4月以降、 東北大学 電気通信研究所准教授。平成20年4月から東北大学 電気通信研究所 教授。平成24年4月以降、東北大学 大学院工学研究科 教授。平成22年3月から、東北大学 省エネルギー・スピントロニクス集積化センター 副センター長兼務。平成24年10月以降、東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長を兼務。(写真:村上 昭浩)

──産学官連携の総理大臣賞のご受賞おめでとうございます。率直な感想からお聞きします。

 今回授賞いただいた我々の取り組みは、大学と産業界、そしてファンディングを含めて支えていただいた経済産業省さん、文部科学省さん、科学技術振興機構(JST)さんなどの力が結集したものです。もちろん、中心となる我々(東北大学の国際集積エレクトロニクス研究開発センター(CIES))の研究員も職員一丸となって取り組んでいますが、上記の皆様とともに努力した結果が形になったということで、非常にうれしいです。

 加えて、エレクトロニクス分野の取り組みがこの総理大臣賞を受賞したのは久々であることも、私自身だけではなくて、エレクトロニクス業界にとっても良かったと思います。国内エレクトロニクス業界において、最近、特に半導体関連でなかなか明るい話題がありませんでした。こうした分野を今さら国内で手掛ける意味があるのかという意見を時々うかがいますが、今回、単に優れた研究成果が出たというだけでなくて、我が国の首相が「この分野は大事である」との意思表明をされたわけです。このエレクトロニクスの分野は、日本の国力を今後とも維持し、発展させていくためには不可欠な分野であるということです。

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