(イラスト:Getty Images)

GPSがなくても位置が分かる─。飛行機のように自律型の測位を可能とする技術開発が進んでいる。ジャイロセンサーの精度が高まり、位置が精度良く把握できるようになったからだ。まだ高精度のジャイロセンサーは高価だが、大量生産でスマートフォンに搭載できるほど安価になる可能性がある。今後は屋内でもcm単位での測位サービスが一般化しそうだ。

 航空機の自律航法を支えているジャイロセンサー(角速度センサー)。測定値の積分によって初期位置からの相対位置を求めることができる。GPS(Global Positioning System)などの衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System、全地球航法衛星システム)に頼らず、自機の位置の推定を可能とする。これに対して自動車やスマートフォンの測位は現在のところGPSを使う手法が主流である。

 しかし今後は、自動車やスマホにも航空機のようにジャイロによる自律型測位が普及するかもしれない。航空機向け並みのジャイロセンサーを安価に作製できる技術開発が進展しているためだ(図1)。

図1 ジャイロなどのセンサー技術の進展で自律航法型の測位も可能に
測位手法を精度とインフラへの依存性で分類した。ここでのインフラとは、GPS衛星のようにスマートフォンなどの端末が測位のためにやり取りするシステム。インフラ非依存の手法では、特にジャイロ(角速度)センサーの精度が高まり、今後数年のうちにPDR(歩行者自律航法)が高精度になりそうだ。屋内測位の精度を高めることになる。屋外では、衛星インフラを活用するGNSSの精度が、2019年までに広い地域で数cmオーダーになる。UWB(Ultra Wide Band)は高速の無線通信方式だが、複数の電波源を使って三角測量の原理で高精度の測位が可能。NFC(近距離無線通信)やタグでは、カードなどをリーダーに触れたことでユーザーがその場にいることを認識する。(写真:ローム)
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