クルマのサスペンション部品を手がけるサプライヤーは数あれど、今や独立系のショックアブソーバーメーカーは国内ではKYBだけ。同社は、ショックアブソーバーなどの油圧系だけでなく、油圧式パワーステアリングから発展したEPS(電動パワーステアリング)についても相当な生産量を誇る。今回、同社の岐阜北工場を見学した(図1)。

図1 KYBの岐阜北工場
1968年から稼働している工場だけに、機械や鉄骨などの工場内には歴史ある雰囲気を漂わせるエリアもあった。
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 岐阜北工場は、国内では同社最大規模の生産工場だ。生産しているのはEPSと四輪車用のショックアブソーバーで、乗用車向けの主力生産拠点である。トヨタのかんばん方式に合わせて、1日に8回から10回、トヨタの生産工場に納入している。

 岐阜北工場は1968年から稼働している工場だけあって、機械や鉄骨など工場内部には長年の歴史を感じさせる雰囲気がある。

 最初に見たのは、EPSの組み立てライン。ラックに様々な部品を組み付けて完成したEPSを台車に積んでいく。60秒に1基のペースでEPSが完成する。その最終組み立ては目の前で行なっていたが、その前のアッセンブリーラインは、さらに工場内の限られたエリアで行なわれている。

 アッセンブリーラインの空間は、コンタミ(異物混入)防止のため、気圧を高めているからだ。組み立ては手作業が多く、完成したアッセンブリーは“イケール”と呼ぶ治具に仮止めされて組み立てラインに運ばれる。

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