2017年に入って、自動車メーカー各社が「全ての車両を電動化する」との宣言をこぞって出している。ただ、電気自動車(EV)の時代はすぐには来ない。EV時代へのつなぎ役として期待されているのが、48V電源の簡易ハイブリッド車(HEV)だ。ドイツSchaeffler社は2台の試作車を用意し、2017年10月に報道陣に公開した(図1)。

図1 2種類の48VマイルドHEVを用意
左はFord社の「Focus」がベースで、NEDCモードにおけるCO2排出量を85g/kmまで低減した。右はAudi社の「TT」がベースで、電動アクスルを後輪側に配置して走行性能を高めた。
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 「2015年にドイツVolkswagen社によるディーゼル車の燃費・排ガス不正が発覚して以降、ガソリンエンジンを使った48V簡易HEVへの関心がさらに高まっている」。Schaeffler社でアジア太平洋地域のCTO(最高技術責任者)を務めるTomas Smetana氏は、潮目の変化を感じ取る。

 ディーゼル車のつまずきで、自動車メーカーは燃費規制対応の戦略の見直しを迫られている。欧州では、2015年に130g/kmだったCO2排出量を2021年には95g/kmまで低減しなければならない。かねて欧州各社は、CO2排出量の少ないディーゼル車を規制対応の主軸に据えてきた。だが、ディーゼル車を対象に極めて厳しい排ガス規制が始まる。対策コストは高そうで、特に小型車へのディーゼルの採用は難しいとの見方が増えている。

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