編集部から

 特集1で紹介したように、企業の連携にはさまざまな形がありますが、共通して感じたのが人と人とのつながりの大切さです。積極的に会合に顔を出す、講演会では最前列に座って最初に質問する、展示会に足しげく通ってブースで質問するといった地道な取り組みによって、相手を知ること、己を知ってもらうことができ、それが魅力的な連携の実現につながるのです。(中山)

おすすめの1冊:いかにして加工技術を習得するか

機械加工の知識がやさしくわかる本
著者:西村仁
発行:日本能率協会マネジメントセンター
定価:2000円+税
判版:A5判 200ページ
ISBN:978-4-8207-5935-5

 基本的な加工技術を学びたい、部品の設計をする際にどのような加工技術があるのか知りたい。そんな読者におすすめの一冊だ。「基礎知識は『広く浅く』学ぶことがコツ」と記す著者が、材料を削る、変形させるといったさまざまな加工技術を平易な文章と図を用いてまとめている。

 第1章には、加工とは何か、という概要の説明があるため、大枠をつかみやすい構成となっている。加工法については、[1]旋盤やフライス盤などで削る切削加工、[2]板金加工や鋳造などの型を使った成形加工、[3]溶接や接着などの接合加工、[4]レーザーや放電などによって局所的に材料を溶かす特殊加工、[5]熱処理や表面処理といった材料の特性を変える加工、の大きく5つに分けて紹介している。本書を一通り読めば、加工部門や設計部門に配属された新入社員や若手社員でも、加工に関する理解を深められるだろう。

 加工の知識を習得する上では、実際に材料が加工されている様子を見ることが役立つと著者は述べる。工作機械メーカーや加工メーカーなどは、インターネット上に材料を加工する動画を配信している。著者は、勉強する際にそれらの配信動画を活用することを勧めている。(野々村)

出典:2016年11月号 pp.204-205 日経ものづくり
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