三菱自動車の筆頭株主となった日産自動車。それにより念願の「1000万台クラブ」への仲間入りを果たしたルノー・日産連合だが、三菱との提携が日産の今後の経営にどう影響を与えるのか。分析してもらった。(本誌)

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 2016年度は、日産自動車にとって中期計画「パワー88」の最終年度。IHS Markit Automotive の予測では、2016年度末の日産の世界市場シェアは5.7%、パワー88の柱の一つである世界シェア8%の目標は未達に終わる可能性が高い。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)での販売シェア低迷と電気自動車(EV)事業の不振が主な要因だ。中国では中国メーカーがスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)の開発へと一気に参入してきたこと、ASEANでは各国の人気車種に的確に対応できなかったことで、販売シェアは共に4~5%に留まる見込み。EV事業では、価格や航続距離で消費者ニーズを満たせず、フランスRenault社と日産(ルノー・日産連合)で累計35万台に留まった。

 そうした中、日産が三菱自動車の筆頭株主となった意義は大きい。まず「1000万台クラブ」の仲間入りを果たしたことで、規模の経済をより生かした経営が可能となる(図1)。さらに過去5年間伸び悩んだ中国やASEANで三菱が得意とするSUV、プラグインハイブリッド車(PHEV)、小型車の開発力を取り込みながら、より柔軟な成長戦略を描けるようになる。

図1 三菱自動車が新たに加わったルノー・日産連合の自動車生産台数の推移
IHS Markit Automotive調べ。2015年までは実績。2016年以降は予測。
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