プラグインハイブリッド車(PHEV)に積極的な中国BYD Auto社。世界的には電気バスや電気タクシーの分野で存在感を示してきている。同社は日本メーカーの脅威になるのか。その戦略を分析してもらう。(本誌)

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 BYD Auto社は、中国最大の電池メーカーBYD社のグループ企業だ。同グループは2003年に秦川自動車を買収、乗用車市場に参入した。2008年には世界初の量産型PHEVを開発し、2010~11年には電気バスと電気タクシーの市場へ販路を拡大している。2015年の中国での自動車生産台数は50万台超(図1)。中国政府の新エネルギー車(NEV)への購入補助金が追い風となった。

図1 BYD Auto社による中国での自動車生産台数の推移
IHS Markit Automotive調べ。2015年までは実績。2016年以降は予測。GVW(車両総重量)で6t以下が対象。
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 2015年の同グループの売上高は776億元(対前年比40%増)、純利益は28億元(同551%増)。売上高の50%を占めるのが自動車事業であり、そのうち90%は中国国内での販売による。当面は中国のNEV政策の行方とSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)やMPV(多目的車)モデルの投入が、同グループの収益を大きく左右する。

 2015年には「7+4戦略」を打ち出し、電気バスや電気タクシー分野で積極的に海外進出を図っている。欧米などの成熟市場のみならず、自動車の普及がこれからで公共交通機関への依存度が高い新興市場においても、BYD Auto社の電気バスや電気タクシーはかなりのスピードで浸透している。

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