きっかけはCES
 今回の日本電産の特集のような、いわゆる「1社もの」は本誌では珍しく、私にとっては初めてでした(記事)。きっかけは、1月に開催された「CES 2016」です。同社のブースには、いい意味で予想を裏切られました。部品メーカーの展示は家電メーカーに比べて地味、という先入観があったのですが、同社のブースでは、大型ドローンが飛び、6軸ロボットが動き、VR用HMDの試遊コーナーに行列ができていました。しかも、出展された部品もユニークなものが多い。これは紹介しない手はないと考え、今回の特集を企画した次第です。(根津)

IoTに縁のない会社
 IoT向けプラットホームの特集記事に向けて、取材を申し込む企業のリストを作りました。ふと気付くと、大手電機メーカーがほぼ全て並ぶリストの中に、ある企業の名前がありません。気になりその企業の広報担当者に連絡し、IoTに関して質問したところ「すいません、弊社が報道発表でIoTという言葉を使ったのはイスラエルAltair Semiconductor社の買収を発表した時くらいです」という答えをもらいました。その企業とはソニー。今回の記事は業務向けシステムが対象だったこともあるのでしょうが、ひょっとするとあえてIoTという言葉を避けることで新鮮味を出す戦略があるのかも?(松元)

MWC、来年はIoTの祭典?
 スペイン・バルセロナでモバイル業界の祭典「Mobile World Congress 2016」を取材してきました。数年前まで、スマートフォンの祭典という様相でしたが、スマホがコモディティー化した一方、IoT向け移動方式の策定が間近で第5世代移動通信(5G)の実用化も近いということもあって、移動通信インフラの話題が中心でした。新たに定められるIoT向けの無線通信方式の端末側と基地局側の準備が整うのは、2016年一杯。2017年には実用化が始まるといいます。2017年はかつてのスマホに代わって、IoT端末が主役になるのではないかと見ています。(中道)

出典:2016年4月号 pp.129 日経エレクトロニクス
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