アースアイズの外観
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 事件・事故の発生後ではなく、発生の予知に使う─。そんなコンセプトのセンサー機器が現れた。ベンチャー企業のアースアイズが2016年4月に販売を開始する「アースアイズ」だ。距離画像センサー、カメラ、マイクなど複数のセンサーを使って現在の状況を把握し、ヒトやペットを外部の目で見守るプラットフォームの提供を目指す。

 製品を提供する同名の会社、アースアイズの代表取締役の山内三郎氏は、元々、万引き対策や売り上げ向上コンサルティングなどを行うリテールサポートの代表取締役でもある。リテールサポートの主力製品は、監視カメラの映像を分析して万引きの兆候を監視するシステム「サブローくん」である。「きょろきょろ」「同じ場所の回遊」といった万引き者特有の動きを検知し、店員に警告を発するものだ。警告を受けた店員が、万引きが疑われる客に対して、声がけすることで万引き前に防止する。「声がけされると、心理的にそのお客は万引きがほとんど不可能になる」(山内氏)ためである。

 サブローくんの知見を生かしつつ、万引き防止以外にも使うため、汎用の物体認識センサーとして開発したのがアースアイズだ。サブローくんは、ヒトに特化して認識しているために、その動きを認識可能だが、クルマやコップ、ペットボトルなどの一般物体の認識は難しい。これを可能にするため、アースアイズでは、距離画像センサーを搭載した(図1)。距離画像センサーによって物体の大きさと形状を取得できるようになった。「距離画像から床や壁、棚などは平面として認識できる。それらから突起しているモノを物体として認識するアルゴリズムを採用している」(山内氏)。

図1 複数のセンサーを組み合わせて判断
画像認識に加えて測距センサー、マイクなどを組み合わせることで、現状を判断する。(図:アースアイズの図を基に本誌が作成)
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 物体については3D形状と画像認識(2Dの色)の両方を使って判別をする。物体が人工物かどうかは物体の対称性などからある程度判断できるとする。ヒトの場合、距離画像センサーを使って米Microsoft社の「Kinect」のように体の姿勢や動きが検出できる。これにより、きょろきょろなどの異常行動を発見できる。測定距離は日照下でも15mまで可能という。今後、機械学習により認識できる物体の種類と精度を向上させていく計画だ。

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