フィルム状センサーのパターンでアンテナの機能を果たす。赤丸の部分に専用ICを実装している。
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 米ON Semiconductor社は、電池が不要のフィルム状センサーを開発した。温度や湿度、圧力、人や物体の有無やセンサーとの距離などを測定・検知できる。低コストにできる特徴を生かして、タイヤ空気圧センサーなど多様な分野へ展開していく。

 多くの国・地域において、パンクを事前に検知する目的で車両への搭載が義務付けられている自動車用TPMS(タイヤ空気圧監視システム)では、タイヤ空気圧センサーに電池を搭載しており、コストや環境面での課題となっていた。振動エネルギーから発電して電池を不要とする提案もあるが、電池に比べてコストがかさむなどの理由で実用化されていない。

 今回のフィルム状センサーは、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのフレキシブル基板に導電薄膜のパターンを形成し、ICを実装した簡素な構造である。電波を電気エネルギーに変換するため、振動発電などの機構も搭載していない。機構部がないことで信頼性を高めやすく、量産すれば既存のTPMSのセンサー端末より安価にできる可能性が高い。

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