【技術】NTN、振動を半減させた工作機械向け精密軸受

 NTNは、小型主軸の振動を抑えられるアンギュラ玉軸受「工作機械主軸用小径高速アンギュラ玉軸受」を開発した。軸受軌道面の精度を高めることで、振動を同社従来品から約50%低減。これにより、小型主軸に求められる高い加工精度や加工面のきめ細かさを実現できるという。内径は10~50mm。軸受内にグリースを多く保持できる新設計のシールを採用した。グリースの保持性は、従来品の4倍以上に高めた。

 主軸内部での圧縮空気の流れやすさも確保しており、圧縮空気による冷却・防塵機能が高まるという。内部の冷却および外部からの異物侵入を防ぐために、小型主軸では内部に圧縮空気を流す構造を採用することが多い。このタイプの主軸にシールが設置されていないグリース潤滑支持軸受を用いると、圧縮空気によって軸受からグリースが流出し、潤滑寿命が低下する恐れがある。グリースの流出を抑えるにはシールを取り付けた密封型軸受が有効だが、従来製品には圧縮空気が主軸内部を流れにくくなるという欠点があった。そこで新しい軸受は、グリースの保持性能を高めつつ、シール設計の工夫により圧縮空気の流れを妨げにくくした。同社は開発品を「JIMTOF2016 第28回日本国際工作機械見本市」に出品する予定だ。

【動向】三菱重工がターボチャージャー工場をIoT化

 ネットワンシステムズは三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET、本社神奈川県相模原市)の相模原地区第三工場において、IoT(Internet of Things)活用を可能にするネットワーク基盤を構築した。製造する部品の各種計測データをひも付けた上でネットワーク越しに確認できるようになる。同工場は、世界6カ国の生産拠点において新しい生産技術を開発・展開するマザー工場の役割を担っており、同社が製造するターボチャージャーを構成する部品の切削や研削、検査および組み立てを行っている。ターボチャージャーの内部では1分間に回転数が20万rpm以上になることから、構成部品には高い精度が求められる。そのため製造品質向上とトレーサビリティーの観点から、製造する各部品の計測データを保存している。ネットワンシステムズは、米Cisco Systems社の産業環境向けイーサネットスイッチ「Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズ」で、5種類の生産ラインの計測データの収集・ひも付けが可能なネットワーク基盤を構築した。

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