写真提供:スズキ、ホンダ、トヨタ自動車
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アルミニウム(Al)合金の外板への使用は中大型車が中心だったが、低コストで造れる技術開発が進み、小型車への本格的な適用が視野に入ってきた。2020年にも先陣を切るのがフロントフードである。板厚を薄くするといった工夫で、従来のAl合金製フードより製造コストを10~20%減らせる。低燃費への要求が厳しい小型車の商品力を強化する武器になる。

 中大型車では一般的なアルミニウム(Al)合金製フロントフードが2020年以降、小型車に広がる可能性が出てきた。世界的な燃費規制の強化を受けて、低燃費技術に優れるスズキがAl合金製フードに舵を切った。同フードの軽量化対策としては樹脂化も選択肢の一つだが、成形法などの工夫で、コスト面ではAl合金に軍配が上がる。マツダやホンダも先行するスズキを追う。

 スズキは神戸製鋼所と共同で、Aセグメントの小型車向けAl合金製フロントフードを開発した。質量は3.2kgであり、同じ寸法のフードを鋼板で造る場合に比べて約48%(3kg)軽い。寸法は幅が1300mmで、前後(奥行き)が725mm。スズキの小型車では、クロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「イグニス」のフード(前後長730mm)に近い(図1)。

図1 スズキが開発したAセグメント車両向けのAl合金製フロントフード
(a)はアウターパネル、(b)はインナーパネル。神戸製鋼所と共同開発したもので、鋼板製に比べて約48%軽い。
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 開発を担当したスズキ四輪ボディー設計部設計企画課係長の大石浩二氏は、「今回の開発を通じて、量産技術を確立した。Bセグメントの車両にも適用できる」と言う。採用する時期や車種は未定とするが、世界の燃費規制が厳しくなる2020年以降の新型車から採用するとみられる。

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