米GM社は高級車ブランド「キャデラック」の最量販モデルを日本に導入した。2017年10月末、中型のクロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「XT5 CROSSOVER」(以下、XT5)を発売した(図1)。XT5から導入した新プラットフォーム(PF)は、コストを重視してアルミニウム(Al)合金を使わないのが特徴だ。

図1 クロスオーバーSUVの新型車「XT5 CROSSOVER」
「キャデラック」ブランドの最量販モデルで、日本では2017年10月28日に販売を開始した。価格は約669万円から。車両寸法は全長4825×全幅1915×全高1700mmで、ホイールベースは2860mm。
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 XT5は「SRX CROSSOVER」の後継モデルで、米国や中国では2016年春に市場投入した。販売は好調に推移しており、現在はキャデラックブランドの車種の中で最も販売台数が多い。ゼネラルモーターズ・ジャパン社長の若松格氏によると、「世界市場ではキャデラック車の約40%を占める」という。

 若松氏は「競合がひしめく(中型SUVの)セグメントに投入するが、日本市場でも成功すると確信している」と自信をのぞかせる。競合車種は、トヨタ自動車の「レクサスRX」やドイツAudi社の「Q5」、同BMW社の「X3」、同Daimler社の「GLC」など。

 GM社はXT5を手始めに、クロスオーバーSUVを「XTシリーズ」として車種を拡充していく。キャデラックブランドのCMO(最高マーケティング責任者)を務めるUwe Ellinghaus氏によると、「今後XT5よりも小さなモデルと大きなモデルの投入を予定している」という。いずれも人気の高まっている中型SUVの範囲に収まる。

 XTシリーズを拡充する背景にあるのは、「今後は高級車の購買層が世代交代して若い層になる」(同氏)との期待だ。XT5で導入した中型SUV用の新PF「C1」は、他のXTシリーズでも共用する。若い層でも購入できる価格帯にするため、キャデラックの高級セダン「CT6」とは異なるPFを採用した。

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