私の孫はもう運転しない

Intel社CEOのBrian Krzanich氏

 既存の自動車メーカーが声高に叫ぶ「運転する喜び」が、過去の文化になろうとしている。米国で起こった二つの出来事が時代の変化を映し出す。

 「私の孫は、決して自ら運転することはないだろう」。米Intel社CEO(最高経営責任者)のBrian Krzanich氏が、同社のブログで“期待”を打ち明けた。半導体メーカーのトップが思いつきで述べたように見えるが、技術の進化を実感しての発言だった。

 Krzanich氏は声明の中で、米Google社から独立した米Waymo社との蜜月関係も明かした。完全自動運転車の開発に向けて提携したのだ。「レベル4やレベル5で必要とされる先進的な処理能力をWaymo社に提供できる」と意気込む。両社は2009年から自動運転車の開発で協力してきたという。

 技術開発の進展と共に、ステアリング操作を放棄したいという人間の欲求もはっきりした。「37分間の運転時間のうち、運転者がステアリングホイールを握ったのは25秒だった」。米Tesla社の電気自動車(EV)が自動運転中に起こした2016年5月の事故に関して、米国家運輸安全委員会(NTSB)が分析結果を発表した。俊敏な走りを売りとするEVでさえ、運転者は走る喜びよりも手間からの解放を求めたようだ。

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