2016年9月末に開幕した「パリモーターショー2016」の主役は電気自動車(EV)だった。ドイツのVolkswagen(VW)社とDaimler社が相次いで“EVシフト”を宣言。一方のトヨタ自動車はプラグインハイブリッド車(PHEV)を電動車両の主軸に据える。2020年から先を見据えた、電動パワートレーンの覇権を握る戦いが始まった。

 EVが成長の芽を出した。仕掛けたのはVW社だ。「パリモーターショー2016」で、誰もが予想しなかった構想をぶち上げた。

 「我々が新しい時代を提供する。(1回の充電で)最長600kmまで走れるEVだ。『ゴルフ』のディーゼル仕様車と同等の価格帯で、2020年に発売する」。大風呂敷とも思える宣言をしたのは、同社で乗用車部門トップを務めるHerbert Diess氏である(図1)。

図1 パリモーターショーはEV一色に
VW社は新型のEVコンセプト車「I.D.」を初披露した。
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 300万円ほどの価格で600kmの走行距離を備えるEVという目標は相当野心的だ。Diess氏は「ガソリン車でもPHEVでもない。EVを2025年までに100万台販売し、マーケットリーダーになる」と意気込む。目標実現の第一歩として、パリでは新型のEVコンセプトカー「I.D.」を初披露した。

 この動きにドイツDaimler社が同調。EV向けの新ブランド「EQ」を立ち上げ、2025年までに10車種のEVを市場に投入する計画を明かし た。

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