中小企業においても、求められる技術者の姿は変わってきている。新興国をはじめとした海外メーカーの台頭によって価格競争が激しくなり、デジタル化といった新しい技術にも対応しなくてはならないのは大手メーカーと同じだ。しかし、組織の規模が比較的小さく、多額の投資が難しい中小企業では、技術者個々の力に頼る部分が大きくなる。

 そこで求められるのは、多様な視点や幅広い技術の知見を持ち、自ら考える技術者である。従来の業務の枠を超えたスキルを身に付け、社外と積極的に連携することも求められる。このような技術者の姿は、Part2~4で紹介した大手メーカーの取り組みと共通する部分もある。一方で、既存の業務と関係させながら、実践的に技術者を育成する中小企業の取り組みは、大手メーカーにとっても参考になる部分も多い。

 例えば、金属加工メーカーの浜野製作所(本社東京)はベンチャー企業などのものづくりを支援する施設を運営する中で自社の技術者の育成を進める。パイプ曲げ加工を得意とする武州工業(本社東京)は、「1個流し生産」という独自のセル生産方式を軸に、治具や設備、レイアウトの工夫といった生産の効率化を実現できる技術者を育てている。

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