日産自動車は新型「リーフ」に自動運転技術を多く盛り込んだ。代表的なのが、自動車専用道路の単一車線における車線中央維持機能「プロパイロット」である。加えて、指1本で駐車操作を完了する「プロパイロットパーキング」は日産車で初めての採用となった。実車試験で実力を確認し、分解で機能を支える部品の特徴を分析した。

 プロパイロットは、「セレナ」「エクストレイル」に続いての搭載となった。最大の特徴は単眼カメラだけで外界の状況を把握することだ。競合メーカーがステレオカメラや種類の異なるセンサーを組み合わせて使う中で、日産はセンサー採用で思い切った決断を下した。

 本当に単眼カメラ一つで車線を維持してくれるのか─。プロパイロットの実力を、沖縄自動車道で試した。公道試験のコースは沖縄自動車道の端から端まで(図1)。つまり、那覇インターチェンジ(IC)と許田ICを結ぶ全長57.3kmを走破した。上り/下りを昼と夜に1回ずつ、合計4回試験した注1)

注1)実施期間は2017年12月中旬で、天候はいずれも晴れだった。
図1 夜より昼に誤認識が発生
沖縄自動車道で車線中央維持機能を評価した。昼間の試験では2カ所(図中の★の地点)で機能が切れることがあった。夜間は問題なかった。
[画像のクリックで拡大表示]

 約200kmを走破した結果、車線中央維持機能が切れることがあったのは2カ所である。いずれも昼間の試験で、夜間は車線維持機能が切れることはなかった。

 システムが切れた1カ所目は沖縄自動車道の上を横切る跨道橋(こどうきょう)が連続する場面だった。跨道橋の影で道路に明暗差が生じていた。カメラでは輝度の違いから道路と区画線を識別しているため、明暗差が強いシーンは難易度が高いとされる。

 跨道橋の区間でもしばらくは車線維持機能が作動していたが、道路上の区画線が通常の白線から、白色の太い破線で構成する導流レーンマーク付きの白線に変わった瞬間にシステムが切れた。導入レーンマークは通常の白線よりも認識が難しい。強い明暗差と導流レーンマークという二つの“苦手”が重なったことが原因といえそうだ。

 もう1カ所には、道路上に消しきれずに残った白線があった。正しい白線に加えて薄くかすれた白線も認識してしまい、走行すべき車線を判断できずに機能が切れたとみられる。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経Automotive」定期購読者もログインしてお読みいただけます。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら