先代AIBOの生産終了から約12年ぶりの「復活」となった新型aibo。チームの全員が高い志で開発に挑んだという。その舞台裏や随所に盛り込まれた独自技術などについて、主に商品企画を担当した松井直哉氏(ソニー 事業開発プラットフォーム AIロボティクスビジネスグループ 商品企画部 統括部長)、ハードウエア開発を担当した荒木拓真氏と石橋秀則氏(いずれも同グループ SR事業室 商品開発グループ)に話を聞いた。 (聞き手=根津 禎、山田 剛良、内山 育海、構成=赤坂 麻実、写真=加藤 康)

まずはaiboが復活した経緯を聞きたい。

松井氏:プロジェクトが正式に決まる前から、社内ではaibo復活の機運が高まっていて、2016年初頭から先代AIBOのスタディーや新商品のコンセプト策定やデザイン検討、今の技術でどのような“アイボ”を作れるのかという基礎検討を現場で行っていた。これが経営層のAIロボティクス関連への取り組みの意向と相まってプロジェクトがスタートした。

人型ではなく、犬型を選んだ意図は何か。

松井氏:人型か犬型かという議論もあったが、それ以前に「愛情の対象となり得る商品」というビジョンが先にあった。それが最優先すべきことで、それなら犬型が適していると考えた。

 犬型ロボットならばしゃべらないので、一つひとつの行動の理由などをオーナーは簡単には理解できない。だからこそ、想像の余地があり、思いを巡らしてもらえるのではと考えた。何より、ソニーとしてaiboは大きな存在で、家庭用ロボットを再び作り始めるなら、やはり犬型という思いもあった。

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