LiDARが多様な進化を始めた。「メカレス化」に加え、検知原理を刷新する開発が活発化している。例えば既存のLiDARで一般的な赤外光とToF(Time of Flight)を使わず、レーダーやカメラの検知技術を取り込む。メカレスLiDARの開発は着実に進む一方、低コスト化の手法にも幅が出てきた。

 距離画像を取得するセンサーLiDAR(Light Detection and Ranging)の進化に新たな道が見えてきた。これまでは距離画像を取得するための検知原理は大きく変えず、光線の走査(スキャン)機構を機械式から非機械式にする開発が主流だった。機構部をなくす「メカレス化」あるいは半導体技術や光学技術で機構部を置き換える「ソリッドステート化」だ。既存のLiDARの最大の課題であるコストと外形寸法の課題解決を狙った。

 この1~2年ほどの間に登場しているのは、検知原理まで一新した「超LiDAR」だ(図1)。もはや伝統的なLiDARとは呼べない新型センサーである。

図1 LiDARは従来型の構造・原理を超越へ
LiDARの進化を示した。当初は、大型で高コストの主因であるメカ構造を見直し、MEMSなどでメカレス化する開発が進んだ(第1の進化)。ここへ来て、LiDARの代表的な原理そのものを見直し、既存のLiDARの原理に由来する限界を打破しようとする開発(第2の進化)が進んでいる。高分解能化、長距離化、高速化を狙う。
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