LiDARが多様な進化を始めた。「メカレス化」に加え、検知原理を刷新する開発が活発化している。例えば既存のLiDARで一般的な赤外光とToF(Time of Flight)を使わず、レーダーやカメラの検知技術を取り込む。メカレスLiDARの開発は着実に進む一方、低コスト化の手法にも幅が出てきた。
距離画像を取得するセンサーLiDAR(Light Detection and Ranging)の進化に新たな道が見えてきた。これまでは距離画像を取得するための検知原理は大きく変えず、光線の走査(スキャン)機構を機械式から非機械式にする開発が主流だった。機構部をなくす「メカレス化」あるいは半導体技術や光学技術で機構部を置き換える「ソリッドステート化」だ。既存のLiDARの最大の課題であるコストと外形寸法の課題解決を狙った。
この1~2年ほどの間に登場しているのは、検知原理まで一新した「超LiDAR」だ(図1)。もはや伝統的なLiDARとは呼べない新型センサーである。
この先は有料会員の登録が必要です。「日経エレクトロニクス」定期購読者もログインしてお読みいただけます。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!
日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら