右側の人物がMark Cerny氏で、左側の人物は同席した、米SIE社のEVP(ハードウェアエンジニアリング & オペレーション)で、日本法人ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE) 取締役副社長の伊藤雅康氏
右側の人物がMark Cerny氏で、左側の人物は同席した、米SIE社のEVP(ハードウェアエンジニアリング & オペレーション)で、日本法人ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE) 取締役副社長の伊藤雅康氏
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PS4 Pro本体と同梱物
PS4 Pro本体と同梱物
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 米Sony Interactive Entertainment(SIE)社の据置型ゲーム機「PlayStation(PS) 4」の売れ行きが好調だ。2013年11月の発売から約2年半後の2016年5月22日時点で、累計実売台数は4000万台を超えた。そんな中、年末商戦に向けて、4K映像を出力できる点を特徴にする「PlayStation 4 Pro」(CUH-7000シリーズ)を2016年11月10日に発売した。PS4 Proの開発方針や、導入した新技術について、PS4のリードシステムアーキテクトで、SIE ハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部コンサルタントのMark Cerny氏が報道機関に向け説明会で語った。その概要を記す。なお、説明会では、大型テレビに映像を表示しながら解説が行われたが、撮影禁止だった。

 ゲーム機は、世代が更新されるごとに、ゲーム上で実行できることが増えてきた。世代が変わると、CPUやGPUだけでなく、コントローラーも変わるなど、明確な違いがある。PS4を含む現行のゲーム機は第8世代に相当する。

 そもそも、世代交代のような大きなジャンプアップは、代償を伴う。例えば初代PS。3Dでのゲーム作りを一から覚える必要があり、ゲーム開発者の負荷は大きかった。そのため、(初代PS向けゲームの開発に挑んだ)開発者のうち、約1/4が脱落した(開発をあきらめた)。PS2では、3角形を1つ表示するにも、様々な学習が必要で、プログラムを書くのは大変だった。PS3では、CELLプロセッサーになり、さらに風変わりなプログラムが必要になったので、開発者の負担はより大きかった。

 PCアーキテクチャーをベースにした、シンプルなPS4ですら、プログラミングが大変と言われた。例えばGPUが大幅に進化し、私が開発者にPS4のGPUについて説明するのに利用した資料は434ページに及び、説明には8時間もかかった。とはいえ、今後も、ゲーム機の世代交代がストップすることはない。

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