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臨床医は驚くほど、AI活用に前向きだった

浜本 隆二氏 日本メディカルAI学会 代表理事

2018/08/30 10:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

 画像診断やゲノム解析など、医療のさまざまな場面に人工知能(AI)を活用し、より良い医療を実現する。そんな機運が高まる中、AIの医療応用に向けて日本の叡智を集結させることをうたう学会が2018年4月に立ち上がった。「日本メディカルAI学会」だ。

 学会として何を目指すのか。AIの活用によって医療のあり方や医師の役割はどのように変わるのか。日本メディカルAI学会の代表理事を務める国立がん研究センター研究所 がん分子修飾制御学分野 分野長の浜本隆二氏に聞いた。

(聞き手は大下 淳一=日経デジタルヘルス)

日本メディカルAI学会 代表理事で国立がん研究センター研究所 がん分子修飾制御学分野 分野長の浜本隆二氏(写真:加藤 康、以下同)
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――学会は具体的にどのような活動に取り組むのですか。

 AIを医療現場で活用するために欠かせないガイドラインを整備することが、中心的な取り組みの一つになります。ガイドラインがなければ不安で使えないという現状があるからです。

 ガイドラインの整備に当たっては、法律や生命倫理、サイバーセキュリティーなど、さまざまな観点からの議論が必要になります。これら複数分野の専門家に加わってもらい、議論の場を設けていきます。改正個人情報保護法など、日本の個人情報保護制度とAI活用の折り合いをどのようにつけていくかは大きな課題ですし、そこにはサイバーセキュリティーの問題も絡んでくる。個人情報をビジネス視点で見ることの多い米国などに比べて、日本は個人情報の扱いに慎重です。そのことはAI活用のハードルにもなるわけです。

 医療現場の声をきちんとガイドラインに盛り込んでいくことも、我々の大切な役割です。医療の世界では学会主導で定めたガイドラインが現場の運用規範となっているケースも多く、私達もそうした役割を目指したい。実践的なガイドラインを作っていくためには、行政や法律家だけに一任していてはいけないと思います。

 もちろん、必要な場面では厚生労働省や経済産業省など行政側で議論が進められているガイドラインとも連携を図っていきます。私自身、そうした行政の議論にもメンバーとして加わっていますから。

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