精液は“宝の山”だ(page 2)

瀧本陽介氏 ダンテ 代表取締役CEO/ヘルスケアシステムズ 代表取締役

2018/08/29 05:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

――なぜ「精液」に目を付けたのですか。

 まず重視したのは、非侵襲で採取できることです。血液は、さまざまな検査を行うことができるのでとても魅力的な検体ではありますが、指先に針を刺すなどして自己採血をしなくてはなりません。私も研究の一環で自己採血をすることがありますが、慣れるまではビクビクしていたことを覚えています。

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 できれば痛みを伴わずに楽しく検査をしてほしい――。そんな思いから、非侵襲に採取できる精液に目を付けました。

 さらに、ベンチャー企業ならではの視点もあります。資金力やマンパワーが乏しい私たちは、他とは違う目線で動かないといけません。他の企業との差異化を図らなくてはいけないという意識を強く持っていました。

 そういう意味で、精液は我ながら目の付け所が良かったと思います。大学も企業も検体を集めるのに相当苦労しています。事実、論文数を比較しても、精液に関する研究は血液や尿に関する研究に比べて格段に少ないことが分かります。

 もともとは、男性向けの検査を作れないかと考えを巡らせて着目した検体でしたが、「何かありそうな気がする」と思った直観は正しかった。今では、精液は“宝の山”とさえ感じています。

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