“イケイケ”なサービスは使えない、私が起業したワケ(page 3)

大久保亮氏 Rehab for JAPAN 代表取締役社長、作業療法士

2018/04/11 08:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

――「リハプラン」は、その後に立ち上げたサービスというわけですね。

 デイサービス施設に、リハビリの専門家がほとんどいないことに目を付けました。今、多くの作業療法士や理学療法士などのリハビリの専門家は医療機関で働いており、デイサービス施設で働いているのは、1%にすぎないと思います。

 この課題をどう解決しようか思いを巡らせ、たどり着いた答えが、専門家がいなくてもリハビリがきちんとできる体制を整えることでした。現在の介護保険下では、決してリハビリの専門家ではない看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ師などが機能訓練指導員としてリハビリを行っても良いという方針になっています。

 こうしたリハビリの専門家ではない人達を支えていけるようなシステムやサービス。それがあれば、多くの人にリハビリを届けることができると思い立ったわけです。

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――リハビリの専門家ではない人が機能訓練指導員として働くことで、どういう不便があったのですか。

 看護師や柔道整復師は、体の状態を診るプロです。でも介護の世界では、利用者の生活を見ていかなくてはいけません。病気などを抱えながらも生活を維持していくために、利用者の人生をプロデュースする仕事だからです。

 例えば、デイサービスの利用者が「一人でトイレに行けるようになりたい」という目標を立てたとします。これを達成するためには、「トイレまで歩く」「ドアを開ける」「便座に座る」…などいくつかの動作ができることが必須です。

 目標達成に向けてリハビリをするには、どういう動作が必要になるのかをひも解いて、利用者の身体能力に応じたプログラムを組む必要があります。これは専門家でなくては難しい作業なのです。

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