LINEとエムスリーは、オンライン医療事業を目的とした新会社「LINEヘルスケア」を共同出資で設立した。コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した医療に関するQ&Aや遠隔健康医療相談、オンライン診療をはじめとするオンライン医療事業を展開していく。

 まずは2019年内に遠隔健康医療相談サービスの開始を予定しており、法整備の進展を見ながらエムスリーの医療従事者専門サイト「m3.com」の薬剤師会員基盤を活用した処方薬の宅配サービスなども検討していく(関連記事)。医療分野への参入の狙いや今後の計画について、LINEヘルスケア代表取締役でLINE執行役員の室山真一郎氏に聞いた。(聞き手は河合基伸=日経 xTECH/日経デジタルヘルス)

LINEヘルスケア代表取締役でLINE執行役員の室山真一郎氏(写真:栗原克己、以下同)

――なぜLINEが健康・医療の分野に参入するのですか。

 LINEはミッションとして「CLOSING THE DISTANCE」を掲げています。LINEを通じて世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めるというものです。2011年にメッセンジャーのサービスを始めて、多くのユーザーとつながることができました。それをベースにして、我々自身がスマートフォンにおけるポータルになる「スマートポータル」戦略を打ち出し、さまざまなサービスやコンテンツを立ち上げています。

 例えば生活において必要な機能を提供するサービスとして、支払いができたりバイトが探せたりする機能などがあります。コンシューマー向けのあらゆるものがサービスになり得ます。その中で健康や医療の分野は、我々のほぼすべてのユーザーが人生のいずれかのステージで関連を持つことになります。つまりLINEに適したサービスだと考えました。1年半ほど前から具体的に検討してきて、エムスリーと合意に達したため、LINEヘルスケアの設立に至りました。