エイベックスが“線虫でがん診断”を支援するワケ(page 6)

保屋松靖人氏 AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER 代表

2019/01/22 17:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

――今後の展望を教えてください。

 いずれは、N-NOSEの検査を小中学生に義務化したいと考えています。検査に必要なのは尿だけなので、健康診断で行っている尿検査の項目に加えるだけで良いわけです。これによって、小児がんで亡くなる子どもを減らしたいと思っています。

(写真:皆木優子)
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 もちろん、アーティストのマネジメントとのシナジーも大切にしたいです。特に近年、アーティストが音楽だけで活動を継続していくことが難しくなってきています。いくら素晴らしい作品を世の中に出しても、アーティストの人となりに共感できなければ、ファンはなかなか増えていきません。

 一方で、アーティストの訴えるメッセージに共感してもらえれば、コンサートに来てもらえたりグッズを購入してもらえたりとファンのロイヤリティを高めることができます。合同会社で行う事業を通じて、アーティストの思いがより多くの人に伝われば、新しいファンを獲得するなどして、アーティストとしての活動もより長く続けられるようになると思っています。

 また、がん検診の啓発活動に関しては、より多くの人に知ってもらいたいと思っているので、エイベックス所属のアーティストだけでなく、他のプロダクションやレコードメーカーにも協力を仰ぎたいと思っています。そうすることで、がんで苦しむ人や命を落とす人が一人でも少なくなる世の中にできればと思います。

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