エイベックスが“線虫でがん診断”を支援するワケ(page 4)

保屋松靖人氏 AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER 代表

2019/01/22 17:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

――“裏方”としてアーティストを支える保屋松さんが、エンターテインメントの力を感じたエピソードを教えてください。

 私自身が人前に出て、人に元気や勇気を与えることは難しいです。しかし、自分が支えているアーティストが、何千人、何万人の前で歌ったり踊ったりすることで、目の前のお客さんが笑顔になってくれる――。これまで幾度となく目にしてきたその光景が、マネジメントをする者のやりがいを象徴していると思います。

 特に私の心に残っているのは、担当していたアーティスト宛てに届いた一通のファンレターです。そこには、「会社が倒産して自ら命を絶つことも考えたけれど、娘と一緒に行ったコンサートで勇気をもらい、もう一度がんばろうという気持ちになりました」と書かれていました。

クリックすると拡大した画像が開きます

 命を絶つことを考えた人を、たった2時間のコンサートで「生きよう」と心変わりさせることができる。そんなエンターテインメントの力を強く感じた、忘れることのないエピソードです。

 一見畑違いに思えるかもしれませんが、合同会社で行う事業は、今までのマネジメント業務の延長線上にあると思っているのです。私にとって広津氏は“アーティスト”であり、N-NOSEは“作品”です。N-NOSEという作品を広める手伝いをするという意味では、エイベックスで行っていた業務と本質は変わらないと考えています。

お知らせ

ピックアップPR

もっと見る

記事ランキング