図1●上甑島の北西部にある長目の浜。砂州によって海岸沿いに池が伸びる(出所:日経BP)
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図2●国内で最初に商用運転を始めた250kWの「甑島風力発電所」(出所:日経BP)
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 甑島(こしきしま)は、鹿児島県薩摩川内市の沖合、約45kmに浮かぶ離島。上甑、中甑、下甑の3島からなる。砂州で隔てられた大小の沼や、ダイナミックな断崖絶壁など、手つかずの自然が豊富に残る。2015年3月、ほぼ列島全体が国定公園に指定された(図1)。

 薩摩川内市の川内港から、上甑島の里港まで高速船で約40分。接岸してタラップを降りると、港を見下ろす山頂に、東シナ海の風を受けて勢いよく回る大型風車が目に入る。1990年に国内で最初に商用運転を始めた250kWの甑島風力発電所だ(図2)。

 2015年11月19日、この上甑島で、また国内初となる再生可能エネルギー関連の事業が始まった。薩摩川内市と住友商事が共同で実施する「甑島リユース蓄電池プロジェクト」だ。電気自動車(EV)に搭載していた蓄電池を再使用(リユース)し、再エネによる出力変動に対応して制御し、島内の電力供給を安定化する実証に取り組む。