北海道を中心に蓄電池を併設したメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設が相次いでいる。7月6日には、SBエナジー(東京都港区)と三菱UFJリースが北海道安平町に国内最大規模となる出力34MWの蓄電池を併設するメガソーラーの起工式を行った。蓄電池システムを構築するのは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)だ。同社で蓄電池システム事業を率いる杉山正幸氏(産業第三システム事業部 上席マーケティング部長)と、木暮洋氏(同部 副事業部長)に再エネ併設型の蓄電池システムに求められる特性、風力発電との併設も含めた、今後の市場性などに関して聞いた。

34MWの大型蓄電池をメガソーラーに併設

――北海道安平町に着工した「蓄電池併設型メガソーラー」は、太陽光発電併設型としては、国内最大級と言われます。

TMEIC・産業第三システム事業部の杉山正幸・上席マーケティング部長
(撮影:清水盟貴)

杉山 北海道内に計画・建設されている「蓄電池併設型メガソーラー」は、太陽光の急峻な出力変動を緩和する「短周期変動」対策のためのものです。北海道電力では、接続申し込みが400MWを超えた分の2MW以上のメガソーラーについて、蓄電池の併設を求めています。具体的には、メガソーラー出力の変動幅を、蓄電池の充放電制御と連係した合成出力で、1分間にパワーコンディショナー(PCS)定格出力の1%以内に収める「変動率毎分1%」を指標として示しています。

 今回、蓄電池併設型として着工した「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」の規模は、太陽光パネル出力で約64.6MW、PCS出力で48MWに達し、蓄電池併設型としては、国内最大規模なので、蓄電池容量も最大クラスのものになっています。

――併設する蓄電池システムの容量は約17.5MWh、出力は約34MWと公表されており、容量に比べて、出力がかなり大きくなっています。

杉山 既述したように北海道のメガソーラーに併設する蓄電池システムでは、「変動率毎分1%」という短周期変動の抑制が目的なので、蓄電池の特性を容量(MWh)よりも、出力(MW)を大きく出せるようにしています。例えば、ピークシフトのように需要の平準化を目的としたような長周期対策の蓄電池の場合、相対的に容量を大きく確保する構成にします。