リスク説明書を交付することが大事

 「太陽光発電システムを設置することにより年間10万円のコスト削減が図れます」という営業トークを展開するとすれば、その前提条件をしっかりと顧客に明示することが大事です。

 また、「算出した金額は、前提条件の下での試算であり、当社にて数値を保証するものではありません。実際の生活パターンや設備の使用状況等により異なります」というリスク説明も大事です。

 これらのリスク説明を一昔前は、虫眼鏡で見なければ分からないような小さな字で記載していたケースも多かったのですが、今は「消費者に対してどれだけわかりやすい説明が出来るか」という視点がとても大事ですので、契約時のリスク説明書や契約書の特記事項などにしっかりと大きな文字で記載をし、消費者に誤解を与えることのないように意識を払って頂きたいと思います。

 また、落ち葉など不透明な物体が太陽電池の表面に貼りついた場合、その物体により遮られる光の量により発電量が低下する可能性があります。 

 長期間その状態が続くと、光の遮断された部分のセルが高温となって特性が低下し、この熱が将来的にセルの破損を招き、発電量が低下することもあります。

 そのため、太陽光パネルの掃除など維持管理もしっかりしていかなければなりません。 このあたりもきちんとリスク説明を顧客に対して実施し、トラブルを抑止して頂きたいと思います(図3)。

図3●国民生活センターに寄せられた相談者の申し出内容
(出所:国民生活センター)
[画像のクリックで拡大表示]