熱被害についてどう考えるか?

 なお、今回の報道をみると、反射光からの「熱被害」も問題とされているようである(図2)。

図2●訴訟となっている姫路市のメガソーラーでは、植樹による対策も取られていた(出所:日経BP)
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 熱を巡る被害については、越境状態にあるエアコンの室外機からの騒音・熱風が違法とされた例も確認できるが、裁判上の先例はほとんど確認できない。もっとも、前掲東京高裁などの判断に鑑みると、この「熱被害」を巡っては、冷房の活用などの近隣住民側の対応も考慮要素となるであろう。冷房を使用しなければ、屋内が相当程度、暑くなることはある程度、やむを得ないものであり、通常の住まい方が問題となるからである。

 反射光などのいわゆる「相隣関係」を巡る問題は、主に住宅用太陽光発電の問題と思われてきたが、必ずしもそうではない。そして、単なる価値判断ではなく、法的判断である。

 今後も、裁判の推移を注目していく必要があるであろう。