常駐者6人で月に1回の目視点検

 塩害についても、いまのところ、太陽光発電設備の不具合につながるような兆候は見られない、という。

 七ツ島の埋立地は、海に突き出した工業用地で、重塩害地域ではあるものの、「海面から5mほどの防波堤に囲まれおり、日常的には、発電設備に波しぶきかかるようなことはない」(北氏)という。

 加えて、太陽光パネルの端子箱(ジャンクションボックス)は塩害に強い防錆仕様になっており、パネルを設置する架台には、高耐食性の溶融亜鉛めっき鋼板(ZAM)を採用するなど、部材には、設計段階で塩害対策に万全を期しているという。

 ドイツSMAソーラーテクノロジー社製のPSCは、国内メーカーと違い、設備本体を筐体(エンクロージャ)に収納しない仕様のため、「日本のような高温高湿の環境に加え、塩害地域に設置した場合、長期信頼性を確保できるのか」との指摘もある。だが、「半導体素子などの心臓部には、外気に触れずに熱交換できる構造になっており、いまのところ、腐食などの兆候はない」(北氏)という。

図5●常駐者6人で目視点検を徹底(出所:京セラ)
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 「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」では、O&Mのために6人が常駐している。3カ月に1回の定期点検のほか、6人で分担して担当エリアを決め、1カ月に1回は全設備を目視チェックする巡回スケジュールを組んでいるという。巡回しながら、高い雑草を抜いたり、腐食の兆候などを点検したりしているという(図5)。

 こうした巡回によって、これまで、3年間でパネル数十枚のカバーガラスが割れていたのを見つけたという。いずれも打痕が残っており、鳥による石落としと見られるという。