3年間で高圧洗浄装置の出番はない

 ただ、稼働後、3年間で、高圧洗浄装置が稼働したことは一度もないという。京セラの北氏によると、「桜島の火山灰の多くは、風で北側に流されていくために、メガソーラーのある南西側一帯には、火山灰の降り積もる日は少ない」という。

 とはいえ、風向きによっては、七ツ島にも降灰の可能性はある。だが、その場合でも、「太陽光パネルの上に降り積もった火山灰は、翌日には海風でほぼ吹き飛び、雨が降ればきれいに流れ落ちる」(北氏)と想定している。

 実際に、稼働後、これまでに数回、パネル表面に薄っすらと火山灰が降り積もったことがあったという。灰が堆積した日には、発電量は目に見えて減少するが、想定した通り、1~2日後には、風や雨で灰が除かれ、発電量は回復しているという。

 結果的に、高圧洗浄装置に出番はなかったという。「1回の降灰によって、どの程度、発電量が目減りしたかについては公表できないが、年間を通じて1割程度発電量が上振れしていることからも分かる通り、事業性に影響ないレベル」(北氏)という(図3)。

図3●桜島の火山灰による発電量への影響は少ない(出所:京セラ)
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