当初は首輪にロープ付ける

 ヤギ除草を適用する場所は、メガソーラー周辺の法面にしている。実は、メガソーラー発電事業者である東京電力に相談し、太陽光パネルを設置した発電所敷地内のヤギ除草も検討したが、パネルの設置高が数十cm程度と低く、ヤギが上に登ったり、ケーブルが損傷したりするリスクがあることから断念した。

一方、法面は、元々刈り払い機で刈りにくいことから、除草が課題になっていた経緯もあった。この点では、斜面での活動に強いヤギは、適していた。

 ただ、メガソーラー周辺の法面はフェンスで囲われていないことから、放し飼いにできない。そこで、首輪をはめ、ロープを付けて逃げないようにした(図5)。ヤギ用の首輪はないため、大型犬用に市販されている首輪を使った。ただ、これが後に思わぬ“悲劇”を招いた。

図5●当初は首輪にロープを付け逃げないようにした
(出所:日経BP)
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 ヤギ除草を初めて間もなく、1頭が死亡する事故があった。側溝に足取られて転倒した拍子にロープが首を絞めた状態で、溝にはまり込んで動けなくなったとみられる。その後、また1頭増やし、2頭体制を維持している。こうしたアクシデントもあり、2015年度からは、「ゆめソーラー館やまなし」裏の法面、約6000m2をフェンスで囲い、そこに2頭を放し飼いにする形にし、ロープを付けた首輪をヤギから外した。

 また、ヤギ用の東屋を設置し、雨や日射を避けられるようにした。この東屋は、メガソーラー見学用の遊歩道に面しており、以前よりも見学者がヤギと親しみやすくなった(図6)。

図6●散策道に面してヤギの東屋を設置した
(出所:日経BP)
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