太陽光パネル表面に触れているのは、洗浄用に開発した円盤状のブラシである。この部材は、パネル表面にゆるやかに水を流しながら、ブラシを回転させて汚れを落とす。ブラシはナイロンでできており、パネル表面を傷つける恐れは小さい。

 流しているのは通常の水ではなく、パネル用の洗浄液で、これもケルヒャーが供給している。決められた割合に希釈して使っている。

 従来の洗浄方法と比べると、人手で水を流しながらスポンジでこする方法に近い。それを電動化した上、洗浄できる面積を広げて作業効率を高めたとも言える。

 エネテクでは、太陽光パネルの洗浄を受託した場合、設置されているパネルメーカーに問い合わせ、ケルヒャーの洗浄システムで洗っても、メーカーが保証を外さないことを確認してから作業に入る。

 洗浄方法として高圧洗浄には該当しないものの、パネルメーカーによっては、高圧洗浄機で洗った場合、保証の対象外とすることを考慮している。ケルヒャーが提供する希釈用の洗浄液についても、メーカーに渡して確認している。

 エネテクによると、千葉県にある倉庫の屋根上太陽光(約1MW)の例では(図3)、まず洗浄効果を調べるために、洗浄するストリング(太陽光パネルを直列に接続する単位)と洗浄しないストリングに分け、発電状況の違いを把握した。

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図3●千葉県の倉庫上の出力約1MWの発電所
排ガス系の粒子がパネルに溜まるが、稼働から約4年間洗浄しなかった(出所:エネテク)
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 パネルは240W/枚で、これを直列で14枚接続して一つのストリングを構成している。